☆静華のつれづれ日記☆朝の闇

夜明け前、東の空が暗いオレンジ色に染まる。

瞬く星を見ると気持ちが華やぐが

少しの光を見つけると

「朝がくるのだな!」

と気持ちが明るくなる。

本当にずっと以前

夜明け前の空は夕刻の空に似ていて

これからもののけやら、何やら見えない魔物たちが現れる感じがして

怖くなったことがあった。

でもそれはあくまで妄想で

日が登り、星は姿を消し、太陽が輝く

夜明け前と夕暮れはやっぱり違う。

朝の静寂な時間に以前は知らない人でも

「おはようございます!」

と挨拶したものだがー

今はむしろ声をかけてほしくない

あえて人は見ないようにしている。

夜明け前の朝は何となく

空やら宇宙やら植物と

対話する時間に

最近は思えてきている。

朝は1日の始まり。

この瞬間が過去になっていき

前に進むしかないのだな。

同じ明日は来ないけれど

朝の闇が芸術的な空に変化していく様が

見られた時

何だかいいことありそうな

感じがしてくる。